コンセントを増やしたい！コンセント増設の電気工事について徹底解説

新築時に綿密に計画してコンセントの位置や個数を決めたという人も、実際住んでみると欲しい場所にコンセントがなくて困ってしまうことは多いものです。ライフスタイルの変化や住む人数の変化によっても、必要なコンセントの位置や個数は変わっていくでしょう。そこでおすすめなのが、コンセントの増設工事です。そこで、コンセント増設の電気工事について、詳しく紹介していきましょう。

まずは、コンセントを増やせるのか、DIYで増やせるのかを解説していきます。

新築時ではなくても、住宅におけるコンセントの増設は可能です。実際に住んでみて、コンセントがあったらいいなと思う個所は必ず出てくるものです。そのような時には、コンセントの増設を行いましょう。

コンセントの増設は、自分でDIYできるのでしょうか。答えは「NO」です。コンセントの増設は、電気工事に当たります。電気工事士の資格が必要であり、万が一資格のない人が電気工事を行った場合には、３万円以下の罰金または３か月以下の懲役が科されてしまうのです。また、電気工事は専門技術や知識がなければ難しく、漏電や火災・感電などのリスクもあるので、資格のないままDIYをするのはやめましょう。

コンセントの増設は、電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼しましょう。コンセントの増設は、それほど難しい大掛かりな工事ではありません。ホームセンターや家電量販店、リフォーム会社などでも広くコンセント増設工事を行っているものの、それらに依頼しても結局は下請けの電気工事店が作業することになります。仲介している分費用は高くなってしまうでしょう。

コンセント増設の電気工事を依頼する前に知っておきたいことを3つ紹介します。

コンセント増設の電気工事を依頼するのにあたって、まずは何に使用するために、どの位置にコンセントが欲しいか具体的に決めておきましょう。とくに、適切な高さについて考えるのを忘れてしまいがちです。家具の裏に隠れるように設置したいのかどうか、他の家電との電力の兼ね合いは大丈夫かなどを加味して、使える高さ・場所を決めておくといいでしょう。

また、コンセントの電圧による種類もいくつかあります。日本のコンセントは、電圧100Vですが、海外では200V前後です。ただし日本でも業務用エアコンや冷蔵庫、複合機などには200V以上必要なケースもあるのはご存知でしょうか。そのような電気機器を100Vのコンセントに挿してしまうと、大きな負担をかけてしまい、火災につながってしまう可能性もあるのです。使用する電気機器の電圧をチェックし、何Vのコンセントにするか考えておきましょう。

コンセントの増設工事は、配線の距離によって工事費用が異なります。それは、1mあたりいくらと啖呵設定されているからです。また、電気容量の増減・分電盤の追加工事、屋根裏作業・床下作業や壁貫通工事など、工事内容ごとに費用の決まっていることが多いでしょう。

賃貸にコンセントを増設する際には、まずその旨を大家さんや管理会社に連絡しましょう。賃貸は原則的に、退去時に原状回復が求められます。コンセントを新設するには、壁に貫通工事をする必要もあるので、断られるケースも多いでしょう。コンセントの差込口を増やす工事なら、認められることも多いようです。

一般的に、天井裏に設置されたジョイントボックスと呼ばれる電線の分岐点から、各スイッチ・コンセントへと伸びています。そのため、コンセントを増設するには、ジョイントボックスから配線を伸ばす作業が行われます。ジョイントボックスの位置と増設したい場所の位置によっては、天井版を剥がしたり床下に潜ったりするだけでなく、間柱や外壁に穴を開ける大工事になる場合もあるでしょう。 それでも、コンセントの増設工事は1時間から3時間ほどで全ての工程の終わることが大部分です。工事的には簡単なものでその日のうちに終了し、費用もそれほど掛かりません。毎日コンセントがなくて不便だと感じているなら、コンセントの増設工事を依頼するのがおすすめです。