庭木は景観を良くしたり、目隠しになったりするなど多くのメリットがあります。しかし、植物自体の健康を維持するためには、定期的に剪定を行わなければなりません。費用はどのくらいかかるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、庭木剪定の費用相場についてご紹介します。依頼する際の注意点も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

剪定費用は日当制と単価制の2種類あります。それぞれの特徴をご紹介します。

日当制は、職人さん1人につき日当いくらという考え方です。相場は地域によって異なりますが、一般的には15,000円～30,000円程度でしょう。時給制の場合、費用相場は1時間あたり2,000円～3,000円となります。日当制や時給制の業者を選ぶ際は注意が必要です。時間稼ぎをしてきちんと剪定してくれなかったということがないよう、信頼できる業者を選びましょう。

単価制は木1本当たりの価格から計算する方法です。庭木の高さによって異なります。植え込みの場合は、面積の大きさによって単価が決まります。目安は1平方メートルあたり500円～10,000円です。生垣の剪定は高さと幅によって単価を決める業者が多いでしょう。

費用相場は、高さ0～3m未満の低木の場合3,000円前後程度です。高さ3～5m未満の中木は6,000円～7,000円前後、5～7m未満の高木の場合、約15,000円～17,000円かかります。生垣の幅が1m未満であれば500円前後ですが、2～3m未満になると2,000円前後かかるでしょう。木や生垣、植え込みの大きさによって料金が決まる場合、作業に時間に関わらず料金は変わりません。料金は業者によって違いがあるため、事前に確認しましょう。

剪定以外にかかる費用についてご紹介します。

自宅に駐車場がない場合、駐車場代が依頼者の負担となる場合もあります。依頼前に駐車場はあるか、近くにパーキングがあるか、駐車代はいくらかを確認しておきましょう。また、業者が遠方の場合、出張費が追加されるケースもあります。予定外の請求はトラブルの原因となる可能性もあるので、事前に確認しましょう。

剪定で出た枝切を処分する際、費用がかかります。ゴミ処理代が剪定料金内に含まれているか確認しましょう。料金の安さで業者を選んだがゴミ処理代を含んでおらず、予想以上に高額となったケースもあります。自分で処分する際は自治体のルールに従いましょう。直接ゴミ処理センターに持ち込めば、さらに節約できます。

庭木を外注から守るために、剪定後の消毒をオプションにしている業者もあります。害虫駆除が目的で剪定を依頼している場合は、追加で行った方がいいでしょう。消毒の費用相場は、木1本あたり約1,000円〜3,000円です。

高木など足場が不安定な場合は、クレーン車や高所作業車を使用します。重機を使う場合、使用料が別途発生する可能性もあります。また民家が隣接している、作業する場所が大通り沿いという場合、切り枝や葉の落下防止作業が必要になるでしょう。見積もり前に剪定してほしい木や周辺の画像を見てもらうと、事前に重機の使用有無がわかります。

剪定依頼時の注意点についてご紹介します。

剪定業者に依頼する時は、剪定の範囲や希望する形、剪定方法を明確に伝えましょう。気になる点やイメージを具体的に伝えることで、理想通りの出来となります。

剪定業者との契約内容はきちんと確認しましょう。剪定対象の樹木や作業内容、料金、支払方法など気になる点は事前に確認して納得することが重要です。一般的には、契約書や申込書を交わします。しかし、昔から口頭のみで行っている剪定業者も多いのが現状です。契約が形に残せると安心できるでしょう。

剪定業者が保険に加入しているか、事前に確認しておきましょう。万が一、事故や賠償の必要な損害が発生した際は保険が役に立ちます。契約前に保険加入について確認することが重要です。