2024年08月09日

正しい剪定のやり方とは?おすすめのタイミングも詳しくご紹介

庭の樹木が伸びてしまったときは、木の高さや形を整える剪定が必要です。しかし、剪定の経験がない方の場合、進め方がわからないと感じるかもしれません。剪定作業を行うときは、枝の見極めが重要です。不要な枝を整理してから、形を整えるのが良いでしょう。そこでこのコラムでは、正しい剪定のやり方について解説します

1. 剪定の適切なタイミングはいつ?

庭木の剪定時期を決める場合、樹種の成長に合わせるのがおすすめです。ここでは、剪定の適切なタイミングについて解説します。

1-1. 剪定のタイミングは樹種によって異なる

オリーブやアオキなどの常緑樹は、春から初夏のタイミングがおすすめです。4月~6月を目安にすると良いでしょう。また、9月~10月のタイミングで設定すると、樹木を整えられます。イロハモミジやハナミズキなどの落葉樹は、葉が落ちる晩秋から冬がおすすめです。11月~2月を目安に剪定すると、翌シーズンの新芽の成長を促せます。

松やモミの木などの針葉樹は、春から初夏がおすすめです。3月~5月の新芽の伸長が始まる時期に剪定すると、樹形の形をきれいに維持できます。

1-2. 花木の剪定のタイミング

花木の剪定のタイミングは、花芽の位置や開花時期によって異なります。剪定の時期を誤ると、花芽が損傷したり開花に影響を与えたりするかもしれません。花木の特性を理解しながら、適切な時期の剪定を心掛けると良いでしょう。

梅の開花時期は1月~3月です。花が咲き終わった頃や7月~8月の剪定をおすすめします。一方で、桜の開花時期は3月~5月です。11月~2月の剪定をおすすめします。また、アジサイの開花時期は4月~5月が目安です。花が咲いた後の6月~7月に剪定すると良いでしょう。

2. 剪定が必要な枝の見極め方

剪定する際には、事前に不要な枝を見極めましょう。ここでは、樹形の見栄えを悪くする枝や木の生長を阻害する枝の見極め方を紹介します。

2-1. 樹形の見栄えに影響を及ぼす枝の剪定

1つ目は樹形の見栄えを悪くする枝のことです。基本的に枝は外側や上方へ伸びますが、内側や下方などへ伸びる枝も存在します。自然に逆らう枝は樹形のバランスを乱すだけでなく、木の健康や美観を損なう可能性もあるでしょう。

不要な枝として「逆さ枝」や「内向枝」などがあります。幹に向かって逆さに伸びるため、剪定が必要です。本来は横に広がるべき枝が上方向に伸びている「立ち枝」についても剪定の対象です。「下り枝」と呼ばれる枝は、日光が当たりにくくするため、適度な剪定が必要になるでしょう。さらに一つの枝から3本以上の枝が車輪の軸のように伸びる「車枝」についても、適度な剪定が必要です。

「徒長枝」と呼ばれる枝や幹から突き出すように伸びた枝は、他の枝の成長を妨げる恐れがあるでしょう。樹形の形を整えるためには剪定が必要です。

2-2. 木の成長に妨げる枝の剪定

2つ目は木の成長を妨げる枝です。木の内部で密集している枝は、日光の透過を妨げたり栄養の分配を阻害したりする恐れがあります。密集した枝を放置したままにすると、木の健康状態が悪化するかもしれません。

不要な枝として「枯れ枝」があります。変色していたり虫が発生していたりする枝は、病気や害虫が他の枝にも広がる恐れがあるため、早めの剪定が必要です。「胴吹き枝」、「ひこばえ」、「徒長枝」についても、適切な剪定が必要になるでしょう。幹から直接出る枝や幹の根元から生える若い枝は、他の枝の養分を奪う可能性があります。

「ふところ枝」とは、枝のふところ部分から出る枝のことです。枝同士による接触により、他の枝の枯死を引き起こすかもしれません。「重なり枝」は、上下の近い位置で並んだ枝のことです。下の枝に日陰を作るため、枯死を引き起こすリスクが高まります。他の枝への影響を未然に防ぐには、早めの剪定が必要です。

3. 正しい剪定のやり方とは?

剪定の方法は、大きく分けると間引きと切り戻しの2つです。ここでは、それぞれの剪定の仕方について詳しく解説します。

3-1. 間引きのやり方

間引きを行う際には、不要な枝を付け根から切り落とすのが基本です。細い枝については、木バサミを使うと、付け根から切り落とせます。枝が太い場合には、剪定バサミを使って2段階で切り落とすのがおすすめです。間引きを行うときは、腐朽菌の侵入や進行を防ぐために斜めに切り落とします。

3-2. 切り戻しのやり方

間引きで不要な枝を取り除いた後は、切り落としの作業です。樹冠からはみ出た枝を切り落とします。切り戻しの際には、芽の位置を確かめておくのが重要です。芽に近い位置で切り落とすと、芽が枯れてしまう恐れもあります。芽の上を数ミリ残しながら剪定します。

4. まとめ

剪定をやる際には事前の準備が欠かせません。不要になった枝を確かめながら、慎重に作業すると良いでしょう。ただし、剪定が難しいと感じたときは、早めの業者の依頼をおすすめします。

「有限会社マスネット」では庭木の剪定をはじめ、草刈りや虫の駆除などを行っています。24時間で対応しており、個人では難しいトラブルについて適切に対応いたします。福岡市内で庭木の剪定を検討している方は「有限会社マスネット」にご相談ください。