単身の引っ越しは4人家族などの引っ越しと比較すると費用は安めです。しかし、どれぐらいの費用がかかるのか気になります。また、費用相場は時期や曜日、時間帯などによって異なるのかも知っておく必要があります。ここでは、単身者の引っ越し費用の相場や安く抑ええる方法についてご紹介しましょう。

通常、引っ越し費用の相場は荷物の量や移動距離によって変わってきます。しかし、費用を決める基準はそれだけでなく、引っ越し時期によっても変動します。では、繁忙期と通常期の費用相場はどのようになっているか見てみましょう。

引っ越し業界において、繁忙期は2月～4月です。繁忙期の単身者の引っ越し費用相場は、少ない荷物の場合は5万5000円ほど、荷物が多い場合は8万円ほどが相場になります。同じ市区町村内で引っ越しをする場合は4万5000円～6万円ほど、同じ都道府県内での引っ越しなら4万8000円～6万7000円ほどになります。また、同一地方の他府県へ引っ越しする場合、5万8000円～8万7000円ほどです。

引っ越し業界の通常期は、5月～1月までです。通常期は少ない荷物の場合は4万6000円ほど、荷物が多い場合は6万円ほどになります。同じ市区町村内で引っ越しをする場合、3万8000円～5万円、同じ都道府県内での引っ越しなら4万円～5万2000円ほどになります。また、同一地方の他府県へ引っ越しする場合、4万9000円～6万8000円ほどです。通常期は、繁忙期と比較して1万円～2万円安く引っ越しできます。

引っ越し費用は繁忙期の料金設定も高くなりますが、その中でもとくに高い月があります。引っ越し費用相場が最も高いのは、少ない荷物・多い荷物ともに3月で、6万円～8万8000円ほどです。引っ越し費用が最も安い月は、少ない荷物の場合は12月で4万5000円ほど、多い荷物の場合は3月で5万9000円ほどになります。最も高い月と最も低い月の費用相場は1万円～3万円ほど異なるため、可能であれば安い月を選ぶのが良いでしょう。

引っ越し費用の相場は、曜日や時間帯によっても異なります。

単身者の引っ越し費用は、平日・土日・祝日で違います。平日の引っ越し費用相場が6万2000円ほど、土日が6万1000円ほど、祝日が6万7000円ほどです。平日と土日の費用に大きな差はありませんが、祝日は費用が5000円ほど高くなります。

単身者の引っ越し費用は、時間帯によっても変動します。午前中の引っ越し費用の相場は、4万円～4万8000円ほど、午後の引っ越し費用の相場は3万円～3万8000円ほどです。午前中の費用が高く設定されているのは、午前中のうちに引っ越ししたいと考える傾向があるからです。 早い時間に引っ越しを終えると、午後から買い出しするなどのスケジュールが組めます。また、午後からの引っ越しは、午前中の引っ越しが長引いた場合、時間が後ろ倒しになる可能性もあります。

引っ越し費用はできるだけ抑えたいものですが、どのようにすれば良いのでしょう。

引っ越し費用を抑える方法としては、相見積もりがあげられます。同じサービス内容であっても、業者によって費用は異なります。複数の業者から見積もりを取ることで、安い料金の業者を見つけることが可能です。見積もりを取ることで、引っ越し費用の相場もわかり、値段交渉をするのにも役立ちます。

繁忙期を避けるのも、引っ越し費用を抑える方法の1つです。2月～4月の繁忙期は引っ越し費用が高くなるため、可能な場合は通常期まで引っ越し時期をずらすのが良いでしょう。

引っ越し費用を安く抑えるには、大型家具は転居先で購入するのがおすすめです。大型の家具や家電を運ぶ場合、トラックが必要になります。トラックを使うと費用も高くなるため、荷物はできるだけ少ない方が良いのです。すべての大型家具・家電を買い直すと費用がかさむため、どちらが得か判断して決める必要があります。

荷造りは通常の引っ越し費用には含まれないため、オプションを利用しなければなりません。自分で荷造りをすれば、コストが抑えられます。梱包する段ボールごとに箱の中身を記載しておけば、荷物を解くときに中身がわかりやすくなります。自分で梱包した方が、箱の中身がわかりやすいのもメリットです。